飲食店を経営していると、当然、今よりも多くのお客様に来てもらいたいと考えます。
そのためにどうするでしょうか。
「もっとおいしい料理を作る」
「もっと居心地のよい内装を考える」
「もっと元気な接客を心がける」
・・・
など、
色々改善点は浮かぶと思いますが、
その前に、
そもそもうちのお店を選んで来てくれるかどうか、というところから始めなくてはいけません。
「なぜこの店を選ぶのか」という理由が必要ですね。
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差別化できる”価値”を作る重要性
さて、前置きが長くなりましたが、
飲食店(特に大手チェーンではない、規模の小さなお店)にとっては、「差別化」がとても重要です。
読んで字のごとく、他の店と違うところ。
すなわち、「うちの店だけが持っている価値」ということですね。
お店に来てもらうには、そんなハッキリとした「価値」が必要になります。
ただ、「価値」って何でしょうか。
価値とはどんなものか
例えば、大手チェーンは行く先々の街で見かけますし、広告宣伝もバンバンやっているので、すでにブランド力や知名度があります。
これだけですでに安心感という”価値”があります。(もちろん他にもありますが)
小さなお店の場合、上記の価値を持つのは難しいでしょう。
そのため、より独自の価値を見つけて、アピールしていくことが必要になります。
それは「人に言いたくなるような美味しい料理」かもしれませんし、
「ゆったりくつろげる静かな店内」かもしれません。
逆に「お店の汚さ」が味として価値になっているお店もありますよね。
「日本ではなかなかとれない食材を使っている」という価値もあるでしょう。
というように、「価値」と言っても色々です。
もう少し詳しく見ていきます。
ターゲットによっても違う「価値」
例えば、ファミリーで出かけるお父さんにとっては、
多少遠くても、高級美味な食材を使っていなくても、車の駐車場があるかどうかが一番の「価値」だったりするでしょう。
カウンターでしっぽり、上質な日本酒が飲めなくても、
子供が窮屈でなく、多少大声でも大丈夫なお店が「価値」になることもあるでしょう。
まさに「ファミリーレストラン」が存在する理由ですね。
逆に、窮屈で肩を寄せ合うようなカウンター席でも、
予約でいっぱいのお店はたくさんあります。
当然、この店には居心地の善し悪し以上の、別の価値があるからです。
それを「価値」だと思ってくれるのは誰か、をまず考えるのが重要
ということで、お客を呼び込むには、
まずは「他のお店に負けないハッキリとした価値」と、「それを価値と思ってくれる層」を見つける(作る)ことが第一歩です。
もちろん逆から考えてもOK。
「どんな層に向けてのお店にするか」を決めて、「その層にとって価値になる特徴」を作る。
というのもありですね。
色々なお客様を狙いたいのは当然ですが、全ての人を満足させるのは実際ムリな話です。
まずは価値を見つけ、それを強みとしてお店のイメージを作っていくことが重要です。