飲食店でお客さんが入りやすい看板の作り方

こんにちは、タキです。
2012年に素人ばかりでゼロから飲食店を立ち上げ、運営しています。

 

今回は看板のお話です。

飲食店の集客に欠かせない看板ですが、どのくらい力を入れて作っていますか?

僕自身も最初はお店の内装など、直接お客さんと接するところばかり優先してしまい、おざなりになっていたことがあります。

 

当時から看板自体は出していたのですが、当店雑居ビルの上層階というのもあり、もっと早く、効果的に作るべきだったと反省しています。

その後、開店2年目くらいでようやくしっかりとした看板に作り直したところ、それまでゼロだった飛び込み客が入ってくるようになりました。

今では予約の入っていない日でも飛び込みのお客さんに救われたり、そこからリピーターとなり常連さんになってくれた人もいます。

 

当たり前ですが、あなどれないどころか、入り口としてとても大切な店舗看板。

どんな作りにすればお客さんが入りやすいのか、僕の結果がでた実体験も踏まえ、まとめてみました。

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店名よりも何を提供しているのか、を明確に

当初はうちの店もそうだったのですが、とにかくお店のロゴを載せたくなります。
自分達でお店を出店した喜びもあり、店名を覚えてもらうことばかり考え、シンプルにロゴを看板中央にバシッと配置。
一行で「○○ダイニング」とクールに説明文を配置しました。

当たり前ですが、これではまったく来店に繋がりませんでした。

どんな商品を提供しているのか

上記では、「○○ダイニング」と書いてはありますが、何屋で何が食べられるのかも、どんな雰囲気なのかもわかりません。
例えば「和牛」「日本酒」など、お店の強みになる、具体的な品名を写真付きで載せるのが良いかと思います。

さらに、日本酒や、和牛などのビッグワードだけだと競合も多く、他のお店に埋もれてしまうので、『現地直送の神戸牛』や『厳選の新潟日本酒』など、できるだけ具体的に書くと良いです。

どんな体験ができるのか

これも興味を持ってもらうために必要な情報です。
飲食店なので、もちろんどんなものが飲み食いできるのか、というのが一番ですが、当然、そこがどんな場所でどんな体験ができるのか、というのもとても重要です。

僕の場合だと、お店が繁華街にあったので、「個室」を打ち出したところ、ゆっくり静かに話したい人や、年齢層高めの層に刺さり、入店が増えました。
後日、接待などでリピートしてくれる人も出てきました。

僕の場合は個室でしたが、下記のように、そのお店ならではの体験を強みとして打ち出すと、良いかと思います。

■体験の例
 
・カウンター席
・窓際の席から景色が見える
・その場で肉を切り分けてくれる
・大きなショーケースに日本酒がずらりと並んでいる
・大衆居酒屋風のレトロで活気のある店内
 
など

値段を載せる

お店のジャンルなどにもよりますが、値段を載せてしまうのもひとつです。
普通に考えて、値段の分からないお店と、値段が分かるお店、どちらに入りやすいかということです。

どんなものが、どのくらいの値段で提供されているのか、が分かるだけでも、新規の入店に対するハードルはかなり下がります。

値段を載せると安っぽくなってしまう、と心配する人もいますが、それはデザインや見せ方で調整できます。

それよりも、「気になるけど、値段が分からないから今回はパス」という機会損失になる可能性も忘れてはいけません。
全員がその場でスマホを開いて店名を入力し、グルメサイトで値段を調べてくれれば良いですが、、そんな人ばかりではありません。

内観写真を載せる

上層階の店舗看板で効果的なのが、内観写真です。
内観が分かる写真をひとつでもいいのでいれておくことで、お客さんにとって、上層階の店舗への入る不安が減ります。

「わざわざエレベーターで上って、イメージと違った」というようなことにもならないですし、内装を見せることで使用イメージも沸かせることができます。

例えば、個室のお座敷の写真があれば、「接待で使えるな」とか、
雰囲気のよいカウンター席の写真があれば、「デートで使えるな」と、想像をかき立てさせることができ、
その時入らなかったとしても、覚えていてもらえる可能性が高まります。

僕の場合、一番効果があったのが、これでした。

デザイン以上に、視認性とメリットの認知が大切

ここまで、お客さんが入りやすい看板の作り方を紹介してきましたが、まとめると、集客するための看板では、「お店の強み」をしっかりとお客さんに伝えることが大切、ということになります。

看板というと、おしゃれなデザインでブランドの雰囲気を訴求するものももちろんありますが、”集客”という役割で看板を出すのであれば、入店する動機になる情報をしっかりと記載することが大切です。

看板を自ら制作するオーナーさんはそれほどいないと思いますので、上記のようにまずは掲載する情報をしっかり決めた上で、業者さんにデザインをしてもらうと良いかと思います。