こんにちは、タキです。
突然ですが、飲食店の集客のために、どんなことをしていますか?
ぐるなびや食べログなどのグルメサイトに出稿、インスタグラムで美味しそうな写真をアップ、Googleマイビジネスに登録、facebookで投稿…
昨今飲食店向けにたくさんのサービスがあり、お店ごとに色々と活用事例があるかと思います。
特に、SNS広告で新規獲得して、LINE@でつながる、など、スマホでもできる便利なネットサービスの重要性は日々増しています。
そんな中、チラシって配っていますか?
お店の前でくばったり、近所のお店に置かせてもらったりとやってはみたものの、全然反応がない。一杯無料サービスも付けたのに、チラシを持ってきた人はいない。
など、あまりいい話を聞かない印象があります。
飲食店のチラシ配布は、本当に効果がないのでしょうか?
今日は飲食店がやるべき、効果的な集客につながる、飲食店のチラシポスティングのやり方についてご紹介します。
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チラシポスティングはアナログなイメージ。効果はあるのか?
いまやぐるなびや食べログなどのグルメサイトはもちろん、facebookやインスタグラム、LINE@など、インターネット集客が全盛ですが、
昔からあるチラシのポスティングはあまり重視されていない店舗さんも多いようです。
特にグルメサイトやSNSであれば、地域を問わず広く多くの人に見てもらえるので、それだけ効果が高いように思えます。
しかもチラシポスティングは工程が多く、
チラシを作り、印刷に出して、配布して、、と段階が多く、時間も手間もそれなりに必要なイメージがあります。
しかもそれだけやっても、数千枚配って終わり。
それってどうなんだろう、もっとウェブに力を入れた方が、多くの人に届くしいいんじゃないか、というお話ですね。
僕もそうでした。
「近くにある」という優位性が生かせる
飲食店の新規客の80%は、半径2㎞圏内か徒歩10分圏内に住んでいるというお話があります。
(住んでいなくても、勤め先がその圏内にある、とかも含んでいると思います)
言われてみると、下記2つのお店で、
・facebookで見かけてずっと気になっているお店
・近所にできた、おばんざいを出すちょっと雰囲気の良い居酒屋さん
どちらに行くのがハードル低そうでしょうか?
もちろんそれぞれ感覚的なところもあるので、一概には言えませんが、
facebookで知らない人にずっと気にしてもらうほど目を引く投稿を続けるのって、なかなかハードル高くないでしょうか?
ウェブは広くたくさんの人に発信できるので便利ですが、裏を返せば、エリア問わず他の有名店もガンガン質の高い投稿をしてくるわけです。
さらにSNSだと飲食店以外の楽しい情報もどんどん流れてきますね。
つまり、ネット集客は便利で効率的に発信できる分、ライバルも多いといえます。
一方ポスティングの方は、お店の紹介や特典などを盛り込んだチラシを作って、近隣にどんどん配布するだけなのですが、そのエリアに関しては他エリアの有名店よりも、すでに場所の面で優位性があります。
さらにお客様も普段いるエリアに近いので、わざわざ特別な日を作って食事に行かなくてもよく、利用する心理的ハードルも低くできます。
そんな、普段から身近なエリアにいるお客様候補をしっかりと狙っていくのは効果的な戦略と言えるでしょう。
上記にも書きましたが、近隣の住人だけでなく、会社が近い人もターゲットになりますし、ひとつ大きなオフィスビルがあれば、それだけで潤うお店もあったりします。
このように、近隣のエリアへのアプローチは侮れないのですが、なぜか侮りがちです笑
何度も言いますが、僕もそうでした笑
集客で効果を出すには「見込み度合い」が大切
僕がコンサルティングさせていただいたお店さんでも、ウェブ集客には目の色が変わるものの、「チラシ配布はかかるお金の割にあまり多く配れないし。。」みたいな方が何人もいらっしゃいました。
広くエリア問わず告知したい気持ちもわかるのですが、大事なのは“見込み度合い”。
以下のどちらかを選ぶとした場合、僕は後者を選びます。
・電車で30分かかる駅の住人100人にお店を告知する
・徒歩5分にあるオフィスに務めている人30人にお店を告知する
理由は、見込み度合いの低い(かどうかすらも分からない)層にたくさん告知するよりも、見込み度の高い(お店に来てくれそうな要素が多い)層にしっかりと告知する方が効果が高い、ということです。
余談ですが、そういう意味では同じfacebookなどでも、エリアを絞ってウェブ広告を出すなどはアリかもしれませんね。
SNS広告については別記事で詳しく紹介しようと思いますが、数千人〜数万人にリーチして数千円とかなので、コスパが鬼のように良いです。
いずれにしても、お店の近隣エリアにいる人というのは見込み度合いから考えると、侮れないターゲット層である、といえます。
チラシポスティングのやり方
ここから本題のチラシポスティングのやり方ですが、最近は色んなサービスも出てきて、だいぶ簡単になりました。
もちろんチラシを作って、印刷に出して、ポスティングするのは変わりませんが、
印刷までやってくれるチラシの制作屋さんも多いですし、ポスティングは1件数円から代行してくれたりします。
ちなみに配布(ポスティング)は、近隣であればコスト削減のために自分でやる、という人もいますが、僕はオススメしません。
基本的には、ポスティング業者に外注するほうが良いです。
僕も経験ありますが、ポスティング業務は、最初はやる気とテンションでそれなりに勢いよくいけるのですが、
とにかく時間も体力も使いますし、厳密にはターゲットに合わせて配りきれなかったりと、やっていくうちにどんどん疲弊してきます。
また、配ったらすぐにバタバタ来店があるわけではないので、メンタル的にもやられます。
そして、ポスティングの効果はある程度、配った量に比例するので、それなりの量を配らないと効果もそれなりです。
とにかく1枚数円からリーズナブルに代行してくれるポスティング業者もたくさんありますので、よほどの理由がない限り、ポスティングは外注しましょう。
しかも業者によっては、「タワマン限定」や「オフィス限定」などの条件付きで配ってくれるところもあるので、使わない手はありません。
お店のターゲットに合わせて、効率的にポスティングすることができます。
おすすめチラシ制作・印刷業者とポスティング業者
いくつかおすすめ業者を紹介しておきます。
最初に、最低でもチラシのデザイン制作と印刷は同じ所でやってもらうのが効率が良いです。
別別に業者を選んでもいいのですが、チラシのデザインデータをもらって、印刷業者に入稿する作業もそれなりに手間がかかりますし、
データに不備があれば、デザイン業者さんに戻したりと、やりとりも増えます。
友達に安く作ってもらう、という人は、多少手間賃がかかっても、できれば印刷まで手配してもらうのが良いでしょう。
さらに、チラシの制作を頼むと印刷はもちろん、ポスティングまでやっておいてくれるという神のようなサービスもあります。
オンラインでオーダーできて、価格も比較的リーズナブルな業者をピックアップしています。
いずれも老舗の業者さんなので、安心です。
・ラクスル
■ポスティング業者
ポスティングは地域によって業者が異なりますので、参考までですが、下記のような業者が比較的有名です。
・アドネット(首都圏のみ)
・おまかせポスティング(東京都のみ)
・ラクスル
その他、下記のような地域ごとにポスティング業者を探せるサービスもあります。
一度相談して、見積をもらうのも良いでしょう。
ちなみに、個人的にはやはり、チラシ印刷からポスティングまでやっている「ラクスル」でまとめて頼めんでしまうのが良いかと思います。
デザインはテンプレートから選ぶスタイルですが、なんとデザイン費は「無料」です。
チラシ制作〜ポスティングまでをまとめて頼むため、各工程での細々したやりとりもこの1社とだけすればいいですし、
それによって時間も節約できるので、空いた時間で別の仕事もできて効率的です。
なるべく予算は抑えたい、という場合もあるとは思いますが、
「時間を買う」という考え方で、うまく外注化することで、余裕もできてお店のクオリティアップにもつながり、結果的に得だったりします。
チラシポスティングをすると、どんな効果があるのか
チラシのポスティングの反応率としては、内容(ターゲットにどのくらいマッチしているか)などでも変わってきますが、一般的に0.1~0.3%と言われています。
10,000枚配ると10〜30人が来店してくれるということですね。
さらに、上記のラクスルの場合だと、全国平均で0.75%の反応率が出ているそうです。(ラクスル調べ)
これを踏まえて計算してみます。
例:ラクスルの場合
費用は5,000部で約30,000円(エリアにより幅あり)、反応率が0.75%なので、
反応率:5,000枚 × 0.0075 = 37.5人
また、30,000円で37.5人なので、
ひとりあたりの来店コストは
30,000円 ÷ 37.5 = 800円
となります。
つまりひとり集めるのに800円かかることになります。
いかがでしょう。
業態や客単価にもよりますが、最初に800円を使って新規顧客と出会い、お店を使ってみてもらい、最低1回分の売上にも繋がる、ということです。
800円なら最悪客単価で元が取れなかったとしても広告費と考えればいいですし、その後のリピートにつながる可能性も考えると、なかなか効率的なのではないでしょうか。
よくある質問
・Q1:店の前でチラシを配るのはどう?
店の前で配ってもよいのですが、毎回、道路使用許可などの申請があることも考えると効率は良くないと思います。
ただ、この場合は、ある程度毎日スタッフが立っているような形であれば、PR活動の一環としては無くはないかもしれません。
僕がやっていた店では、通行人というよりは近隣のお店の人と顔見知りになったりして、来店に繋がった事例もあります。
もしお店の前など、路上でのチラシ配布に興味がある人は、こちらの記事も読んでみてください。
・Q2:デザインが気に入らない
あまり見栄えにこだわりすぎると、そこで疲弊してしまいますし、進みません。
せっかくお金をかけて作るので、おしゃれなチラシを作りたくなったりするのですが、
ぶっちゃけ何が食べられて、どんな体験ができるかがわかればOKなので、個人的にはチラシ自体のデザインはそこまでこだわりすぎる必要は無いと思います。
もちろんイメージも重要なので、こだわるのは悪くないです。
もしブランドイメージを大切にしたいのであれば、それ用に別のチラシやショップカードを作って、役割を分けた方が良いかと思います。
集客のためのチラシは、おしゃれでかっこいいデザインよりも、「お店に行くことで何が得られるか」が明確になっていることが一番重要です。
もちろん怪しく感じるほどの低クオリティでは困りますが、外注するならそんなこともないでしょう。
ただ、もし余裕があるなら、写真はカメラマンに撮ってもらうことをオススメします。
ウェブなどでも使えるようにしておけば効率も良いですし、やはり飲食店では写真の力は本当に絶大です。
同じエリアにいるという価値を、最大限に使いましょう
以上、飲食店の集客手段のひとつとして、チラシのポスティングについて紹介しました。
今の時代、グルメサイトやネット広告の活用はもちろん無くてはならないものですが、近隣にいる見込み客にアプローチできるチラシポスティングの力は絶大です。
ネットも駆使してたくさんの人に間口を広げながらも、チラシのポスティングでしっかりと近隣の見込み客を獲得していく形が良いかと思います。
近くにいることで、常連さんになりやすかったり、お一人様での利用につながったりと、近隣ならではのメリットもあります。
近隣の人達に「いつもの場所」として使ってもらえるようになれば、しめたもの。
チラシポスティングで、地域の特性をうまく活用していけると良いかと思います。