飲食店の場合、雑居ビルの物件について、あまりいい印象がない方もいるかもしれません。
看板の出し方に決まりが多い、道に看板を出せない、一見さんが入りづらい、開放感がない、同じビルに変なお店が入らないだろうか・・・などなど。
そんな雑居ビル店舗ですが、意外といいこともありまして、その一つがご近所さんの存在です。
同じビルの店舗さんはライバルでもありますが、仲間でもあります。
場合によってはお客さんでもあるかもしれません。
今回は、そんな雑居ビルの飲食店舗で「ご近所さんと仲良くしてよかったこと」をご紹介します。
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情報交換ができる
雑居ビルだけではないですが、まずはこれ。
同じビルということで、より話をしやすいのもあり、近隣エリアの動向や、街のできごと、近頃の売上の推移など、街や人の流れについての情報を共有することができます。
特にお客さんの流れや街の動きなどが売上に影響してくる飲食店の場合、こういった情報はとくに大切かと思います。
また、もしご近所さんのお店に行くことがあれば、同じビル内の物件で、他の店舗はどんな使い方をしているのか、
便利な設備や、使えなかった設備はあるかなど、備品や使い勝手など情報交換をして、より効果を高めていくこともできます。
お客の流れができる
これは業態が違う店舗同士で成り立つ話ですが、お互いにお客さんを優遇し合うこともできます。
例えば居酒屋とバーであれば、使うシーンも時間帯も違うことが多いですから、ライバルというよりも、うまく順番にお客さんを流せると理想的。
実際に居酒屋さんで、2件目に行けるようなバーを聞かれたり、1階の雑貨店はどうなの?といった話になったりすることもよくあります。
逆に、バーのお客さんが食事をしたい場合もありますから、その場合は、同じビルにいる居酒屋さんはチャンスです。
そういった意味では、ビルの外だけでなく、フロア内の看板や装飾も重要ですね。
出前・従食のニーズがある
上記と通じる部分もありますが、同じビルに飲食店ではない店舗さんが入っている場合、そこのスタッフさんがお客さんになってくれることが多々あります。
店舗スタッフさんとなると毎日のことですから、ニーズさえマッチすれば、継続して来店してくれる可能性が高いです。
また、出前というニーズもあります。
バーなどに多いですが、食事をしたいお客さん向けに、同じビルの飲食店から出前を取っている店舗もそれなりにあります。
お店によってはメニューを置いてくれるところもあるので、これもメリットですね。
また出前専用で、そのお店のニーズに合わせて一緒にメニューを考えてもいいかもしれません。
スタッフのコミュニケーション相手ができる
これも意外に大きな効果です。
店舗も大小にかかわらず、自分の仕事場以外に顔を合わせる相手がいるというのは、スタッフさんにとってメリットにもなります。
(もちろんデメリットもありますが)
例えば、店長+アルバイトで回しているような小さなお店だと、店長も相談相手がいません。
内容にも寄りますが、アルバイトさんに相談する訳にもいきませんし、そんなときちょうどよい距離感の同業者店長が近くにいたりすると、大きいのではないでしょうか。
実際に営業後などにお互いの店に行き来をしている人も多いようです。
以上、今回は雑居ビルでのご近所さんと仲良くするメリットをご紹介しました。
今回は雑居ビル内での話になりましたが、当然、もっとエリアを広げて、となりのお店や向かいのお店、ひいては街のお店さんたち、というように横つながりを増やしていくことはたくさんのメリットがあります。
ぜひ現場スタッフさんも「営業で疲れているのに仕事以外で人に会いたくない」などと言わず、積極的につながりを作っていくのが理想的ですね。