こんにちは、タキです。
渋谷で飲食店を経営しながら、WEB制作事業もやっています。
飲食店の売上というのは、どうしても波がありますよね。
お店のスタイルによって、季節、時間、場所、商材など、いろいろな要素があるので、一概に解決策はこれ!と言えないのですが、
最近ではお店は今のまま営業しながら、ネット通販を始めるお店が増えています。
オンライン通販は、通常営業に+αで売上を作ろうとしたときにとても効率がよく、オススメです。
例えば、通常営業に+αで売上を作る方法を考えたときに、「ランチ営業」や「場所貸し」などの手段もあるかと思いますが、どれも営業時間外に人がいないといけないので、思った以上にお店やスタッフへの負担が大きかったりします。
そしてその割に、利益率はそこまで高くないです。
それならば、お店はこれまでどおり営業しながら、インターネット上で通販をして、店舗から発送すれば効率もいいのではないか、という考えから、通販にたどり着くわけです。
今回は、飲食店が通常営業に+αして売上をつくるための、ネット通販のはじめかたについて紹介します。
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通販開始のために準備するものをまとめます
飲食店が自分の店舗で通販を始めるために必要なものは、主に下記です。
- 商品
- 通販用の設備
- 食品表示ラベル
- 食べ方などの説明書
- 納品書
- 梱包用ダンボール
- 送り状
- 販売サイト(ショッピングカート)
- その他
ちなみに今回は「通常営業+αの売上をつくる」というのが目的なので、工場などに発注して大量生産するようなガチ通販は含めないものとします。
説明していきます。
商品
まず、何をおいても商品がないと始まりません。
基本的にはお店で扱っている商品をパッケージして売るのが効率が良いかと思います。
鍋屋さんならば食材と出汁をパックした鍋セットや、ビストロなどであれば自家製のハムなども良いでしょう。
個人的には、汁物だとある程度質の高い真空パック機が必要だったり、万一こぼれたときのリスクもあるので、なるべく固形物がオススメです。
これを真空パックして送ることになります。
食材などを真空パックする機械が通販などで買えますので、これを購入します。
値段と機能はピンキリですが、それほど大規模にやらなければ、まずは家庭用のものでも全然大丈夫です。
ただ、先にも書きましたが、汁物をうまく真空パックする場合などは、プロ仕様のものを使ったほうが良いです。
ざっくりですが、家庭用だと1〜3万円程度、プロ仕様だと10万円〜30万円くらいのものが多いです。
通販用の設備
市区町村によっては、通販専用の設備が必要な場合があります。
つまり飲食店用と通販用でキッチン設備を分ける必要があるということです。
もしこうなると、そもそも+αの売上のためとしてはなかなかハードルが高いのですが、同じ店内に場所を設ければ大丈夫な場合もありますので、先に所轄の保健所に確認しておいた方が良いかと思います。
もし同じ店内でも大丈夫そうであれば、保健所チェックの際に、厨房機器含め「これは通販専用です」と分かりやすく説明ができた方が良いかと思います。
飲食店をやっていると、保健所と聞くとドキッとするかもしれませんが、商品によっても違いがありますし、意外とやさしく教えてくれるので、まずは相談してみるとよいかと思います。
ちなみに、食肉やお酒のように、別途免許を取る必要がある場合もありますが、梱包状態や売り方でも変わってきますので、これもまずは確認しておくのがとよいかと思います。
商品表示ラベル
通販の商品には原材料や賞味期限、製造元などの情報を記載することが法律で義務づけられています。 ラベルについては下記のようなネット印刷業者で発注することができます。
・通販グラフィック
食べ方などの説明書
意外と忘れがちなのですが、食材だけがドンと送られてきても、お客さんは戸惑ってしまうので、食べ方などの説明書を入れておく必要があります。
調理法(開けるタイミングや暖め方など)、盛り付け方、食べ方など、実店舗のように説明ができないので、なるべく丁寧にまとめておけると、印象も良いです。
納品書
仕入れ業者さんが持ってくるようないわゆる納品書です。
何がどれだけ入っているかなど、間違いが無いか記載しておきます。
梱包用ダンボール
必ずしもダンボールでなくても大丈夫ですが、梱包はしっかりやったほうが安全かつ、信頼にもつながります。
ネットで注文できて、白いダンボールや、お店のロゴを入れてくれる業者もありますので、オススメです。
最初にお客様が手に取るものなので、ここをしっかり準備しておくと、より満足度にもつながりますし、単価も上げやすいかと思います。
送り状
宅配便の送り状です。
基本的に発送する時は、電話をすれば宅配業者さんがお店まで集荷に来てくれます。
その時にもらってもいいのですが、あらかじめまとめてもらっておいて、送り状を貼るところまで先にやっておけば、店舗での発送もスムーズです。
販売サイト(ショッピングカート)
商品と発送イメージの目処がついたら、あとは窓口となるサイトの準備です。
昔は自前で制作会社に作ってもらっていましたが、いまは無料ですぐに立ち上げられるサービスがあります。
よほど軌道に乗って、本格的に通販事業に乗り出すのでなければ、まずは無料サービスで充分かと思います。
意外と手間のかかる決済機能も最初から付いているので、大きなリスクを取ることなく始められるかと思います。
ちなみに有料のショップ制作サービスもあります。
無料があるのに何故?と思うかもしれませんが、無料サービスのデメリットとして、月額費用がかからない代わりに、売上ごとに「販売手数料」がかかったたり、決済手数料が高いという点があります。
そのため、それなりに売上が大きくなってくると、この手数料の負担も大きくなってくるので、ある瞬間から有料サービス(例:月額制・販売手数料なし)のほうが、売上の手残りが多くなったりするのです。
ということで、ある程度運用してみて、これはいけそうだとなったタイミングで、実際にかかっている手数料を確認するのがよいかと思います。
無料のショップ制作サービス
・BASE
無料カートで僕が一番オススメなのはこのbaseです。
無料とは思えないほど多機能で、決済方法もクレジットカードだけでなく、コンビニやキャリア決済なども可能です。
かかる費用としては、売れた分に対する手数料が商品ごとに6%ずつかかります。
ただ、売上から天引きされる形なので、持ち出しなどのリスクにはならないかと思います。
・STORES.jp
こちらも無料で簡単に始められるサービスですが、無料プランだと商品登録数が5点までとなっています。
また、独自ドメイン(URL)が付けられなかったりギフト対応機能がなかったりと少し制限がありますが、手数料が5%とbaseより1%ほど安いので、その部分で優位です。
・YAHOOショッピング
yahooが提供しているショッピングカートです。
多少設定や準備が手間なところもありますが、ショップがyahooのショッピング検索でヒットしてくれるのはとても大きいメリットかと思います。
・カラーミーショップ
まず販売手数料はいくら売ってもゼロ円。
有料なだけあってw、htmlを編集して自由にサイトの造りを変えられたり、SNS・ブログ連携など販促に役立つ機能も豊富です。
有料サービスといいつつ、月額は834円〜使えて販売手数料はゼロなので、売れ行きによっては無料カートサービスよりも安く済んでしまうこともあります。
今後ネット通販での売上をしっかり作っていく方針であれば、売れば売るほど儲かる仕組みなのでオススメです。
・Square オンラインチェックアウト
もともと店舗向けのposレジやクレジットカード決済をカンタンに導入できるサービスでしたが、オンラインでの決済が可能になりました。
メリットとしては、管理画面から決済用リンクを発行するタイプなので、SNS・ブログ・ウェブサイトなど、どこにでも設置できるということ。
極端な話、お店のtwitterなどで商品を紹介して決済リンクから購入してもらう、なんてこともできてしまいます。
あと、定期決済もできるので「今月のお総菜セット」的な商品を作って、毎月自動で決済してもらうことも可能です。
このように、まずは無料のサービスで販売してみて、いけそうだったら、楽天のような有料ショッピングモールに出してみたり、自前でサイトをつくって販売手数料をゼロにするなど、進化させていくのが良いかと思います。
その他
晴れて商品が売れた場合、それは購入してくれたお客さんと繋がるチャンスでもあります。
実店舗のように、接客や会話で繋がることができないので、一緒にショップカードやお店の宣伝になるチラシ、別の商品のお知らせなども入れておくと良いかと思います。
実店舗と同じでリピート購入を狙っていくと、より効果的です。